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2012年12月

2012年12月29日 (土)

2012年。変わったこと、変わらないこと

24日に今年最後のエントリーを書く予定だったのですが、同日から自宅の家電用品や事務所のPCに、相次いで不具合が生じてしまい、本日になりました。

この一年、さまざまな形で応援してくださった方々に、心からお礼申し上げます。

昨年のいまごろと比較してみると、

◆変わったこと

・昨年、利用者が相次いで死去されたり、施設入所や長期入院をされたりしたことにより、今年1月には居宅介護支援の給付管理人数(すなわち、ユーザーの数)が23名まで減ってしまい、「店仕舞い」の恐れが頭の片隅をよぎりましたが、いまは30名(+「見なしユーザー」2名)まで回復し、仕事が続けられる状況になっています。

・業界の皆さんに使いこなしてほしい「書き言葉」に関する持論。昨年は自前で発行した冊子による披露にとどまっていましたが、今年は偶然のめぐり会いに端を発し、厚有出版から初めての著書『介護職の文章作成術』を出すことができました。いま、第二作(内容は「話し言葉」です)の原稿をつづっているところです。まあ、あまり期待せずにお待ちください。

・料理の腕が少しは上がったでしょうか。まだレパートリーの幅は狭いのですが。

◆変わらないこと

・独立・中立型の居宅介護支援事業所は、12年目に入りました。どこの介護サービス事業者とも定期枠や固定枠での報酬授受関係を結ばないという同じスタイルを、馬鹿正直にもずっと守り続けています。

・浜松外国人医療援助会での活動。こちらは17年目となります。途中、十分なお手伝いができない年もありましたが、無料検診会などの運営スタッフの一人として働き続けています。

・歴史好きは一生ものです。いま関心があるのは、大国の少数民族など、マイノリティの人たちの民族史など。

・・・ということで、あと2日余りで、2012年も幕を閉じます。

皆さん、良いお年をお迎えください。

2012年12月16日 (日)

二十四史の面白さ(2)

二十四史は、通史と断代史との二種類に分類されます。複数の王朝を縦断して記述した史書が通史であり、一つの王朝だけを区切って記述した史書が断代史です。『史記』『南史』『北史』『旧五代史』『新五代史』が通史であり、他は断代史となります。

また、成立事情はそれぞれ異なりますが、南北朝から五代までは、同じ時代を扱った史書が二つずつ並立しています。『宋書』『南斉書』『梁書』『陳書』と『南史』、『魏書』『北斉書』『周書』『隋書』と『北史』、『旧唐書』と『新唐書』、『旧五代史』と『新五代史』という具合です。特に、先に書かれたほうでは王朝滅亡から近過ぎたため、権力者に遠慮して記載できなかったことを、あとから書かれたほうには記載されている事実もあり、両者を比較することが貴重な史料批判、考証となっています。

分裂時代については、史書によって記載方法が異なります。

『三国志』では魏の君主が正式な「皇帝」とされながら、現実には蜀漢と呉とがそれぞれ対等の王朝として記載されています。

『晉書』には五胡十六国が巻末に「載記」としてまとめられています。

南北朝時代の正史は、分裂していたそれぞれの王朝ごとに編集されています。

『旧五代史』には地方政権である十国が「世襲列伝」「僭偽列伝」の中に記載されていますが、『新五代史』の場合は諸侯の伝記に当たる「世家」としてまとめられています。

10世紀にタングート族が建国した「夏(西夏)」の歴史は、同時代の『宋史』『遼史』『金史』中の「列伝」として記載されており、独立の正史は作られていません。

2012年12月 8日 (土)

二十四史の面白さ(1)

いま、政治的には日本と中国とが難しい局面を迎えていますが、私自身は学生時代に中国古代史を専攻しており、いまでも史書を読んだり訳したりするのが趣味の一つになっています。政治的な問題はひとまず措いて、史書について少し述べてみましょう。

有名な司馬遷の『史記』以来、中国では歴代王朝の史書が整えられてきました。上代から明の時代まで、すべて二十四の「正史」が存在しますので、これを「二十四史」と呼びます(中華民国で編纂された『新元史』を含めて「二十五史」とすることもあります。また同じく民国で編纂された『清史稿』は数に含めません)。

この「二十四史」はいずれも「紀伝体」という形を採っています。歴代皇帝の事績と総合年表を兼ねた「本紀」と、宗室(皇族)や臣民の伝記である「列伝」とを基本とした史書の記述形態です。これに対し、『春秋左氏伝』や『資治通鑑』などの記述形態は、登場人物ごとにまとめるのではなく、年月順にまとめて起こった事件を記録しており、「編年体」と呼ばれます。

この「二十四史」に含まれる各史書の成り立ちはさまざまです。『後漢書』『三国志』のように私的に編纂された史書が後日「正史」に列せられたもの、『漢書』のように公的な立場にある人が著述した史書が「正史」とされたもの、『晉書』のように最初から国家により選任されたスタッフが編纂したものなどに分類されます。あとの分類のものほど、官製史書の性格が濃くなります。

また、これらの史書は、『史記』を除けば、王朝が滅びてから後代の史家が著述・編纂したものです。そのため、著述・編纂当時の王朝が、記述対象である王朝をどのように位置づけていたかによって、質的に左右されるものでした。

それでは、何回かのエントリーに分け、私が具体的に感じている「二十四史」の面白さについて、いくつか触れてみましょう。

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