神の母聖マリアの祝日に
新年明けましておめでとうございます。
カトリック教会では、1月1日は「神の母聖マリアの祝日」です。私も午前中はミサに参列し、祈りを捧げてきました。
今年の方針として、副業(執筆)で自分の専門性を整理するとともに、本業(ケアマネジメント)でも初心に帰り、しっかり利用者本位の仕事を続けていきたいと考えています。
実は、予防介護支援を地域包括支援センターから受託しないのも、本当の目的はそこにあります。
浜松市の場合、予防介護支援は「一括受託」となっています。すなわち、同居家族が要介護者であるとか、以前居宅介護支援の利用者だったとかの理由で、限定的に受託することができません。一人の方を受任すれば、空きがある限りはどなたでも受任しなければなりません。
すると、たとえば一年前のように、要介護の利用者が23名だった場合、当所の空きは(35-23)×2、すなわち24名ということになります。もしあの時点で受託可能だと開示していたとすると、要介護の利用者がどなたか入るまでは、要支援の利用者を24名までお断りすることができなかったでしょう。そうなっていたら現実的にケアマネジメント業務の質はとても確保できなかったのです。仕事量に見合わない報酬によって、経済的にも大きな打撃となります。
こう言うと、「そこまで馬鹿正直にルールを守ることを考えるケアマネジャーはいないよ」と笑う人がいるかも知れません。しかし、ケアマネジャーが馬鹿正直にルールを守ってこなかったから、各地で問題が噴出し、いま、これほどアマネジャー「無用論」や「再教育必要論」がたけなわになってしまったのではないでしょうか。
このような事情で、当所(私)は予防支援を受託しない方針を貫いています。むしろ、予防支援は「行政責任」なのですから、もし地域包括の業務としては手に余るようであれば、市が地域包括を法人へ委託せず、直営すれば良いのです。民間を安く使おうとすると、いつかは「安かろう悪かろう」に堕するのは、市場原理から考えても自然な趨勢です。
予防支援を受任しないことにより、利用者の状態が改善され「要支援」となって、私の顧客リストから去っていくことが、年一回程度起こっていますが、それ自体は決して悪いことではありません。あくまでも「質」を重視した仕事を最優先に対応していきたいと思います。
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