三毒消滅
今日は伯母の四十九日の法事で、名古屋まで出かけてきました。浄土宗の蓮華寺という小さい寺院でしたが、法要が終わった後の住職(70歳ぐらいの方でしょうか)の言葉が心に残りました。
「貪・瞋・痴の三毒を消滅させましょう」
「貪(とん)」は貪欲、「瞋(じん)」は瞋恚(怒りの心)、「痴(ち)」は愚痴(グチをこぼす、の愚痴ではなく、ものの道理を理解しないこと)の意味です。これらを「三毒」と呼び、この三つを消し去ることが、善根(善のおおもと)であると、仏教では教えています。
ふだんから、正しく生きようと心がけていても、私たちはついついお金やモノを得ようという思いが先走ったり、怒りの気持ちが先に立って周りが見えなくなったり、理非曲直に合わない発言や行動をしたりと、「三毒」に侵されてしまうことが少なくありません。
「何が何でもそれを欲しがらなくても、自分は十分充たされていないか」「怒らず穏やかに対応したほうが、良い結果を生むのではないか」「自分は誤った判断根拠に基づいて軽率に行動していないか」と、一呼吸置いて冷静に考える習慣をつければ、おのずから「三毒」は消え去り、自分自身を高めることができるのでしょう。現実には「言うは易し、行うは難し」なのでしょうけれど・・・。
私はカトリック信徒ですが、今日の住職の言葉を重く受け止めて、日ごろの自分の言動を振り返ることができました。貴重な機会を与えてくださった住職に感謝します。
« 介護予防計画とは何か?(3) | トップページ | ヴェルディ歌劇の面白さ(1) »
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 人材不足-現場からの雑感(2024.12.30)
- 主役はあなたではない(2024.11.30)
- 開業23年で思うこと(2024.08.25)
- 記憶/記銘力の自己診断(?)(2024.06.23)
- 母の日に当たって(2024.05.12)
コメント