口のきき方で介護を変える!(4)
(前回から続く)
ところが、このように表現すると異論が出そうです。「自分の本質から発する自然な言葉で(P.14)」と言っているのに、たとえば「皇国の輸贏(P.184)」などの会話事例は、何十年介護の仕事をしていても、人によっては全く出会わずに終わってしまうような話ではないか? いったいどこが自然体なのか? という疑問が出てくるかと思います。
そういう質問をする方に対して、逆にお聞きしたい。
「本当に利用者のほうがこのレベルの用語を使ってきたら、どうするんですか?」
現実に対応しなければならないのは、介護従事者のほうなんです。そういうときのために、頭の中のボキャブラリーを増やしておいたほうがお得ですよ、ということなんですね。私自身も機械とか電気とか、理系の用語をポンと言われても、多くはその意味がわかりません。そのような場面に遭遇したら、いったん引き上げて自分で調べるしかないのです。そこで知らないまま過ごせば、次にその言葉が誰かの口から出てきても、わからないままなのですから。
他方、たとえば「暑い日が続きますね」のような時候のあいさつなどは、文中に記述してありません。社会人として、どの業界にいても当たり前の、小学生レベルで習得しなければならないような内容の解説に、貴重な紙数を割いてくれるほど余裕のある出版社でもありませんので・・・^_^; 密度の濃い内容になっていると自負しています。
まあ、ぜひお買い求めになってお読みください!
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