13年目の転換期(1)
「転換期」という言葉からは、往々にして、これまでのスタイルをそっくり変えてしまうような印象を受ける。しかし、自分の場合はそういう意味でこの言葉を使うわけではない。
開業して13年、年齢も53歳という「実年」になり、折しも介護業界では平成27年度改定という大きな節目を迎えようとしている。
この時期に、自分がいまのスタイルを保ちながら、どちらの方向へ歩んでいくべきなのだろうか?
その問いかけに答えを出すために支援してくれる一つのシステムが、本ブログでも何回か引用しているFacebook(以下、FB)である。
FBはSNSの一つであり、もともと学生コミュニティのためのものであった。しかし現在では、LINEが若者向けなのに対して、老若男女、広い世代の人々が活用するものになっている。
もっとも、FBに絡んで何かの事件が起こると、メディアがそれをマイナス面から報じるので、知らない人からは危険なシステムだと思われがちかも知れない。また、広告料で運営が賄われているシステムだから、無料で利用する以上、一定程度のアクティビティがないと(=広告を見ていないと)、利用に制約がかかってしまう。
しかし、そのような構造を承知の上で活用するのであれば、きわめて使い勝手の良いものなのである。介護業界でも、少なからぬ仲間がFBを活用している。これまで、面識がなく名前だけ知っていた人とも、FBを通して「顔の見える」関係になることができている。
私がFBにアカウント登録したのは、昨年の9月であるが、本日現在、「友達」は94人。まあ、自分の年齢や情報処理容量から考えて、今後増えても150人ぐらいに抑えておくのが適当かな、と思う。
興味深いのはFB「友達」の相関関係だ。他業種の方は別だが、介護業界仲間に関しては、「誰が誰とつながっているか」を追っていくと、全体をソシオメトリックに把握することが可能になるのだ。
中には、以前、会食して談笑していた人同士が、事情によって「友達」でなくなっていたり、共通の友達のタイムラインに誰かがコメントすると、かつて仲間だったはずの誰かは絶対コメントしなかったり、といった、複雑な状況も読み取れる。
仲違いしている(?)本当の原因は何だったのか、当事者でない以上は知る由もないが、埋められないほどの溝が広がっているとしたら、本当に残念だ。私たちは制度改悪に対して、利権が絡む人たちから各個撃破されないように、お互い結束していかなければならない時代なのだから。
逆に、うれしいことも起こっている。お二人の方がFBでそれぞれ別々に私とつながったことを機縁に、ネット上で再会されたというケースがいくつかあった。
特に、3月に「文章作成」の出前講座でお邪魔した伊賀市社会福祉協議会では、個人的には以前から存じ上げていた事務局長のカマキリさん(写真右)とFB友達になったのだが、私のFBタイムラインでそれを発見した国際医療福祉大学准教授のHさんが、かつて同志だったカマキリさんに友達申請して、旧交を温めてくださったのだ。
お二人とも、介護保険制度が始まった2000年頃には、雲の上の方だったのだから、むしろ意外だったのだが、SNSがここ数年で急速に発展したことを考えると、こういう話があってもおかしくはない。
ともあれ、これは喜ばしいことである。カマキリさんもH准教授も、業界の指導的立場でいらっしゃるので、これを機に改めて協働してくださるのであれば、すばらしいことだ。お一人はおもに悪質商法を撲滅するために、お一人はおもに将来の介護業界を担う若者を育成するために、・・・そして私も及ばずながら、おもに業界従事者の国語力を向上させるために(^_^);、これから実りある連携ができれば、本当にうれしいことである。
〔※注;その後、事情あってHさんとはFBでの友達関係を解消している〕
(次回へ続く)
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