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2015年10月 7日 (水)

30年の思い(4)

(前回より続く)

私が過去、講師やシンポジストとして招かれて行ったところは、それほど多くない。都府県の数から言っても、地元の静岡県、秋田県、茨城県、千葉県、東京都、神奈川県、長野県、愛知県、三重県、京都府と、十か所程度である。マイナーな講師としては、まあ身の丈に合った履歴であろう。それでもお呼びが掛かれば他県まで出向いて、自分の取り組みをお話しさせていただくことにより、介護業界で働く人たちの行動変容を促す機会になれば、嬉しいことである。

また、私は浜松市や静岡県におけるケアマネジャー連絡組織の役員も務めているため、当地に来訪される著名な講師の方をお迎えする立場にもある。いわば役得だが、私にとってはその方々を通じて視界や交流範囲を広げる良い機会になっている。

そして、現場が大切なのは言うまでもない。私自身、いま23人の利用者の方々のケアマネジメントを実施する立場でもある。頼りない私を頼りにしてくださる利用者の方々の思いを裏切らないように、日常業務を着実にこなしていきたいと思う。

長々とつづってきたが、私は曲がりなりにも、介護業界の現場で30年間仕事をしてきた。

きょう(2015年10月7日)、30年の集大成というべき第三作『これでいいのか?日本の介護 -あなた自身が社会を変える!』が、厚有出版から発刊される。いわば三部作の完結編としての意味合いを持つ。

政策、地方自治体、ケアマネジャー、介護職員、医療従事者、そして利用者である市民の、それぞれに関する課題を自分流に抽出して問題点を指摘し、さらに日本人、日本文化の根源的なもの、原理、思考形態、行動様式に迫った一冊である。

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この本のおもな特色を挙げておこう。

(1)介護業界外の方にも読んでいただける一般書である。

(2)大きめの文字で、視力に不安のある方にも読みやすくしている。

(3)参考文献を掲載せず、読者の主体的な思考を促している。

(4)日本人の思考形態や行動様式について、歴史を参照しながら記述している。

(5)各地でがんばっている仲間の取り組みを紹介している。

(6)各論で批判的記述を盛り込みながら、総論では市民、国民の団結を提唱している。

そして最後に、

(7)すべての読者がその日から行動に移せば、介護の未来は明るい! ・・・と大上段の構えを取ってみた!

このように、自分の知見や意見を書籍という形で発信できる私は、幸せ者だなあと思う。業界広しといえども、どれだけの人が同じことをさせてもらえるだろうかと顧みれば、この機会を多くの介護従事者たちのために活用していくことが、自分の使命だとも思える。

そのためには、もちろんこの本を媒介にして、政策提言などをしていく機会も持ちたいと考えている。次世代の介護を担う人たちを活かすために。

今後の私の役割は、「オレが、オレが、」と表に立つのではなく、むしろ一歩退いて、介護業界のニューリーダーたちを下支えしていくことであろう。現実、目の前には途切れ目のない支援を提供しなければならない利用者の方々の存在がある。また、私はスポーティーな業界仲間たちとは異なり、きょうは〇〇県、明日は□□県と、走り回ることができるほどタフではない。そのような役割は若い方々に譲って、自分が共感し、相通じることのできる人たちの活動をしっかり応援していくことが、これからの私が演じるべき役回りであろう。

業界内外の人たちの間には、見解の相違から深刻な対立関係を生んでしまった例もあるが、いまや大同団結が必要な時代だ。不毛な派閥争いをしているときではない。お互いに謙虚になり、他人の意見に耳を傾けながら、自分の意見を聴いてもらうように努めていくべき時代なのだ。

そのためには、勇気を持って「謝る」ことも必要だ。特に業界の著名な方々、指導的立場にある方々には、大切なときに多くの人たちと協働するために、たとえ相手の言動のほうにより大きな責任があると思っていても、どうか自分のほうから「譲って、手を差し伸べる」ことを心掛けていただきたい。

もちろん、率先して見本を示さなければならないのは(決して著名人ではないが)私自身だ。

「私が意図しなかったことや直接責任を負わないこと、あなたの側にも問題があったことを含め、私が発した言葉や行動によって、傷ついた方、不利益を受けた方、反発を覚えた方、一人ひとりにお詫びします。至らない私を許してください。
そして、わだかまりを乗り越え、立場を超えて、ご一緒に働かせてください」
(『これでいいのか?日本の介護』第12章より)

次は、これをお読みになったあなたの番だ。

互いを理解し合うことから、明日の介護に希望を!

介護業界30年選手としての、私の願いである。

(完)

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コメント

新刊の発売、おめでとうございます。

新しいご著書を執筆中とのことでしたので、
今か今かと 待ちわびておりました(*‘∀‘)
本日 遂に発売されたのですね!ヤッター♪

発売初日に買いたいので、早速 アマゾンで
探してみましたが、まだこちらには陳列されて
おりませんでした(T_T)

前回のご著書は アマゾンにて購入した為、
レビューにも 感想を書きましたが、
実践的で 非常に役に立っております。

新しいご著書も 早く読みたいのですが、
アマゾンでの販売開始をもう少し待ってみるか、
もし、浜松市内で取り扱っているお店の情報など
ご存知でしたら、教えていただければ幸いです。

30年の思い(1)~(4)まで、日々読んでおりました。
投稿完了されてから、コメントを入れようと思って
おりましたが、投稿完了日が 発売日とは(*^-^*)

ご著書を読んで、私自身も 更に今より踏み込んだ
取り組みを行うべく、学んでいきたいと思います。

中山さん、ありがとうございます。

私のもとにも、先ほどようやく届いたところです^^;
何しろ零細出版社ですので、配本にはしばらく時間がかかるかと思います。
浜松であれば、とりあえず谷島屋のような大きな書店にご注文ください。
比較的早くお手元に届くかと思いますが。

今回は実用書というより一般書ですから、読者の方々自身が、
ご自分の頭で考え、行動に移されるための、きっかけを作る本です。
ブログ記事は、ここまでの背景を知っていただきたかったため、
長々とつづってしまいました。
ご笑読ください^^*

ブログ読者のみなさま。

『これでいいのか?日本の介護』の発売について、
本日(10月9日)時点の状況をご説明いたします。

現時点で、国内の一般の書店(店を構えている)には、どこにでもご注文可能です。
アマゾンや楽天などのネット書店については、取次会社から連休明けまでには連絡が行く段取りですので、あくまでも推定ですが、一週間程度先にはご注文が可能になると思われます。

ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたしますm(_ _)m

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