ワインを楽しむ
私はグルメや食通と言われる者ではないのだが、ディナーでは結構いろいろな料理の味覚を楽しむほうである。自分で一品、二品と作ることもあれば、外食で済ます場合もある。家で食べる日には、お惣菜を買ってきたり、冷凍食品をレンジで温めて済ますこともある。
そして、車で外食に行った場合を除き、飲み物はたいてい赤ワインだ。自宅で食事するときには、数百円のワインを三日かけて飲んでいる。だいたい一日250mlの割合である。
特別な時期だけは少しお金を掛けるが、それでも最高4,000円程度、たいていは2,000円前後である。もともと高級仕様の人間では全くないので(笑)、そのレベルのワインでも十分楽しめるのだ。
組み合わせはフランスもの、それもボルドーが必ず1本(上の画像左はモンペラ)、あとはイタリアもの(上の画像中央右はバローロ)とスペインもの(上の画像中央左はエントレスェーロ)をそれぞれ1本ずつが定番。気分次第でもう1本ボルドーか何かを追加する(上の画像右はシャトー‐ラローク)。自分の誕生日と復活祭は恒例で、他の機会も含めて年に3~4回程度だ。
それ以外の普通の日は、スーパー等で購入した安ワインで済ませている。「たしなむ」とは言えないかも知れない。もともと私は先天的なアレルギー性鼻炎がある上に、嗅覚の低下があり、鼻腔全体で香りを満喫することが難しいのだ。それでもワインの味を「楽しむ」ことはできる。どちらかと言えば、甘みが抑制された、重いタイプのワインが好きである。口の中でゆっくり転がしながら喉に落とす快さは何とも言い難い。
若いときには、カトリック教会や市民活動団体の仲間と何時間もかけて食事しながら、一瓶ぐらいは空けてしまったこともあったが、いまは飲んでも6~7割程度(500ml前後)。それも三時間ぐらいかければとの条件付きである。
香りを十分味わえない代わりに、視覚で楽しもうとして、同じく安ワインでもちょっと凝ってみることもある。キャップシールやラベルの色を、同じ色でない同系色でまとめてみたり、白と黒とでコントラストにしてみたり・・・。
下の画像は、白と黒を交えた、ブルー系の同系色で並べてみた。
実はこれ、左からフランス、アルゼンチン、イタリア、南アフリカ、オーストラリア、つまりG20参加国のワインなのだ。日本の地方都市でも一軒の酒屋さんでこれだけの手頃なワインが難なく手に入るのは、便利な話である。ただし、EUを除く19か国のワインがそろうことはあり得ない。厳格なイスラーム法による禁酒を定めているサウーディ‐アラビア産のワインは、たぶん存在しないだろうから...(^^;
宗教はともかく、世界には飲酒を楽しむどころではなく、戦乱、紛争、飢餓にさらされている人々も数え切れないほど多い。かつて日本にもそういう時代があった。現代の私たちが平穏な生活の中で、ゆったりとワインを楽しむことができる幸せのありがたさを、しっかり噛みしめることも大切であろう。
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