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2016年10月 8日 (土)

大きな転換期

私がケアマネジャーとして開業15年、一つの大きな転換期を迎えたと言うことができる。その節目として、10月1日に、自分自身の「記念のつどい」を企画・開催してみた。

これはクローズ企画であり、お声掛けした方は全部で280名ほど。そのうち、来場してくださった方は、北は福島県、南は宮崎県まで14都府県に及び、全部で62名。うち研修会が58名、懇親会が48名(大部分は重複)であった。62名の内訳は、静岡県内が32名、県外が30名。4割以上が県外の方であり、その多くは泊まり掛けで遠路浜松までお越しくださった。

著名な論者でも学識経験者でもない、一人のケアマネジャーである私が開催した、事実上の個人企画に、これだけの方々がお集まりくださったことには、ただただ感謝・感激するばかりだ。

半年前から少しずつ準備を重ね、十日ほど前からは多忙な日々が続いたが、当日になると快い緊張感で満たされていた。講義や講演などにときどき呼んでいただくうちに、大きな節目に当たっても自分のコンディションを整えるすべを身に付けたと言うことか。とは言え、当日の運営は一人で難しかったことは確かであり、従妹夫妻と、厚有出版の社長・編集担当者(著書の販売も兼ねて)とが応援に来てくれたのは、とても助かった。

午後の企画は、14時からクリエート浜松で開催。冒頭のあいさつ、ご祝辞、ご祝電披露と、まずはセレモニーから。

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研修会前半は、記念講演と称して一時間半、独演会をやらせていただいた。ここでしか話せない内容を満載して、数発のダジャレを散りばめたのはもちろんのこと、「水戸黄門」を全く異なるコンテクストで4回登場させ(いばらき福祉研究会の小林和広さんや北野さんのお顔を立てて...)、さらに放送禁止用語(?)にまで言及。会場では何人かの方に振ってご意見を求める部分もあり、結果は10分ほど延長してしまったが、歯に衣着せぬ話を洗いざらいしゃべらせていただき、実に爽快であった。

後半はシンポジウム。私の著書にちなんで「これでいいのか? 日本の介護」が主題。コーディネーターが石田英一郎さん(アシストケアプランセンター昭島・取締役)、シンポジストが佐々木香織さん(あるぷすヘルパーステーション管理者/相馬市)と稲岡錠二さん(北丹後福祉会 在宅介護課長/京丹後市)。お名前を見る限りでは介護業界「イロモノ隊」の観が強いが、もちろん内容は真面目な話である。特に丹後や相馬の介護現場をめぐる状況は、ナマで聴ける機会に乏しいだけに、浜松からの参加者にとっても学びになったようだ。

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夜、18時からは、場所をハートランドに移して懇親会。古井慶治さん(ふるい後見事務所所長・社会福祉士/静岡市)による乾杯の音頭でスタート。

この懇親会は「融和」「友愛」をテーマにしたつもりだが、それだけに事前の準備はかなり周到に行った。参加申込は前日の夕方に締め切ってFacebookでも通告、さらにFacebookを見ていない浜松周辺の方で、当日飛び入り可能だと誤解している人がいないか、可能性のある人たち全員に、前夜のうちに電話を掛け、来場されるかされないかの最終確認をした。主張の隔たりが大き過ぎる人同士や、齟齬が生じてしまった人同士などが、最初は同じテーブルにならないように、また私の関係者の輪に初めて参加する人が孤立しないように、また男性だけ・女性だけにならないように、眠気を我慢しながら(笑)約一時間かけて作業して、テーブルの配置を決めたのである。

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その上で参加者のみなさんに、宴が始まってからは自由に行き来していただき、有意義な交歓の場にしてくださるようにお願いした。結果として、初対面ながら会話が盛り上がったり、距離を置いていた人同士が仲直りしたりと、良い成果を上げられた二時間になったかと、勝手に(笑)自画自賛している。

途中で3~4回、「ライジングポーズ」でカメラに収まった記憶がある。下の画像はちょっと暗めに写っているが、関西アホ仲間+関東の〇〇〇〇仲間で。向かって私の左下、岡肇也(としや)さん(会社で高齢者施設入居案内を担当され、お仕事は東京都内)と、右下で稲岡さんに虐待されている(?)幸地伸哉(こうち しんや)さん(グローバルウォーク代表取締役)とは、著書「これでいいのか...」の第12章にも登場いただいた。私の左隣が過去エントリーに登場された小田原貴之さん(医療機関併設居宅のケアマネジャー/明石市)、一番左が白井法子さん(レインボー西宮=グループホーム・デイサービス等=施設長)。右隣は高阪史生(たかさか ふみお)さん(ウェルソル株式会社代表取締役=介護・福祉関係の人材・企画のコーディネートを実践/渋谷区)である。

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実は、つい先月11日、オペラ鑑賞の後で夕食をご一緒したのが岡さんだったのだ。介護業界から少し離れた立場にあって、課題をズバッと指摘してくださる、数少ない貴重な仲間である。その前、8月にはサッカー観戦の目的で浜松に来訪された小田原さんとも昼食をご一緒して、地域事情について情報交換するなど、私も人と語る機会を大切にしてきた。

最後は関西中堅経営者の重鎮、幸地さんの締めで閉幕。

散会後、お決まりのラー店へ。会場界隈でイチ押しの「細麺三太」が若い人たちに人気があるため、土曜日の夜は厳しいかな、と思っていたが、意外にも12人が一緒に入店できた。従妹夫妻は別の席を選んだので、「ナントカ仲間(?)」7人に、齋藤由美さん(オフィスそら/宮崎市)+松田智之さん(秦野福祉会)+次田(つくだ)芳尚さん(介護支援サービス)らの社長仲間を加えてテーブルを囲む。

向かって私の左隣が次田さんで、介護支援専門員の資格を持ちながら、介護現場とITとを結び付けるお仕事をされている。その対面側手前が松田さんであり、NPO法人で複数のケアマネジャーとともに独立型居宅を運営、厚労省の介護保険部会も傍聴してFB友達にアウトラインを伝えてくださっている。昨年航空自衛隊のエアフェスタで来浜された斎藤さんは、今年はお仕事の関係でエアフェスタのほうを断念されるとのこと。

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ご用事の関係で明朝早く戻らなければならない方もいらっしゃったが、多くは浜松の観光を楽しんでから帰宅されたようだ。ただし意外にも、NHK大河で盛り上がっている奥浜名湖のほうへ行かれた方はほとんどなかったらしい。行くと結構時間がかかるので、ゆっくり回りたいのならば機会を改めてのほうが良いのかも知れない。

さて、以前のエントリーでも指摘したが、若いリーダーが主導するものに限らず、介護・福祉業界の団体・企画には限界が見られる。特別な人以外は脇役にされたり、参加に不便な人が主流から取り残されたり、といったような。確かに一つ一つの団体や企画にはすばらしいものがあるのだが、「自分」「自組織」「自前組織」の意識が強いと、なかなか悪循環から抜け出すことが難しい。私自身、独立・中立型介護支援専門員全国協議会を運営してきた際の失敗を、記念講演では正直に告白した。

そこで、今回、私が提唱したのは「次郎長サロン(仮称)」。エラそうな名称だが、もちろん私が業界の清水次郎長を演じようということでは決してない。そもそも、そんな力もない。

社会保障が大きく後退しようとしている節目に当たって、介護・福祉業界全体の「融和」「協調」「大同団結」をテーマにした「場」を作ることができないだろうか? ということだ。これまで結びつきが希薄だった、接点に乏しかった人たちをつなぐ。また、見解の溝が埋まらずに袂を分かったり、不快な行動や態度を取られて反目したり、共感できずに接点を避けたりといった、負の関係にある人たちの和解を図っていく。このようなことができれば、私たちの業界に大きな果実をもたらすのではないだろうか。

そのためには、自意識が強過ぎるとうまくいかない。常に一歩引きながら、全体をコーディネートしていく力が必要になる。不器用な私一人では到底実現できないことだが、上述の白井さんや高阪さんのような、人と人とを結び付ける橋渡しに長けた方々をはじめ、多くの方々の協力を得られれば、決して不可能ではない。

今回、前半で私の言いたいことを言わせていただき、研修会後半や懇親会では、「次郎長サロン(仮称)」の試みの第一歩を踏み出した形だ。幸い、多くの参加者から好意的に受け取っていただけたようなので、次の一歩をどう進めるのか、参加された方もされなかった方も合わせて、みなさんのお知恵をお借りしたい次第だ。

自分から動き、信じて前へ進み、希望を捨てない!

これからの道を、そのように歩みたいと考えている。

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