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2017年2月

2017年2月17日 (金)

介護離職についての考察(6)

約一か月近く、新たにエントリーしないままご無沙汰してしまった。...と言うより、エントリーしている余裕がなかった。

自分の母(90)が要介護状態になってしまったのである。

ことの発端は、母が1月17日にカゼを引いてしまい、18日には38度台の高熱を出したことである。いったんは下がったのだが、以後連日、37度台後半から容易に解熱せず、立ち上がって家事をするのが難しくなるなど、全身機能が日々低下していく様子であった。

そこで、23日になって、かかりつけの診療所へ通院して、検査してもらったところ、炎症反応が大幅に上がっており、胸部レントゲンでも肺炎の進行が著しかった。そこで主治医は母に抗生物質を投与。慢性心不全があるため、細菌性感染症による重篤化の可能性を懸念してくれたのであろう。

ところが、母はもともと顔面神経麻痺が根治せず、口内炎を患っていたため、抗生物質の内服により症状が増幅し、加えて味覚異常まで発生してしまった。解熱はしたものの、こんどは固形物が食べられなくなり、ゼリー状の食物も受け付けず、水分さえ口内の不快感を訴えて十分摂れずに、寝たきり状態になってしまった。

本人は心不全による胸の苦痛もあって、これが自分の限界だと言い出し(延命治療は点滴も希望していないので)、会話も聞きづらくなり、一時は「看取り」を想定する事態であった。29日には名古屋の実家関係の親族まで呼ぶ事態に。母の友人(女性)が「当分の間」との条件で、私が不在の時間帯を中心に副介護者として協力してくれたので、私も「家で看取ろう」と決意した。

しかし、ここから様相が再転する。30日から主治医が苦痛緩和を兼ねて強心剤や利尿剤を投与。31日には特殊寝台(とりあえず保険外で)をレンタルして背上げができるようにした。これらの処置で胸痛がかなり楽になると、高たんぱく飲料を一日250ml+スポーツドリンク、少量の軟食などが入っていくようになり、危機的な段階を脱して小康状態に。

これが寿命だと信じていた母にとっては、引き戻されたような気分が残っているようで、それに起因する情緒不安定がなお垣間見られるが、1月末時点から見ると、かなり前向きな姿勢に転じつつある。ベッド周辺の動作には、介助量がかなり減少している。味覚も甘味・酸味は少し回復した。塩味が全く戻っていないので、いまだに「まずい」食物も多いのが難だが。

介護サービスも、訪問看護やホームヘルプにやっと慣れてきたところであり、これからショートステイも利用する予定だが、母本人はときどき抵抗感を口にしている。しかし、いずれにせよ私一人では本人の希望(「自分の好きなように家で過ごしたい」)をかなえてやることは不可能であり、私の疲労もかなり増大しているので、自分自身の健康管理もしなければならない。サービス活用は不可欠の状況である。

また、当然ながら、私自身がケアマネジャーの仕事を持っているから、いま「介護離職」するわけにはいかない。適切にサービスを活用して、一人分の仕事は継続していかなければならない。当然であるが、自分自身が運営基準にのっとって遅滞なく働けるために(利用者の方々にご迷惑をかけないように)も、母の介護環境を整備することが求められているわけである。

裏を返せば、自営業・家族経営などの場合は、多くの場合、必要なサービスを上手に活用すれば、「介護離職」しなくても家庭介護を継続できる可能性が強いということだ。それを自分自身が身をもって経験した形になるのだろう。

今後、私が家庭介護を続けるためには、母のさらなるADL回復は必須となる。本人の意欲をどう引き出すか、自分がケアマネジャーであっても、いざ当事者の立場になってみるとなかなか難しいところだが、無理のない範囲でのリハビリを進捗させていくことも必要になろう。

本件については、今後の母の経過も踏まえ、後日改めてみなさんにご報告してみたいと考えている。


※ 母の親戚や友人の方がこのエントリーをご覧になっても、私に無断で母を訪問することは絶対にしないでください。自宅には「有限会社ジョアン」の書庫等があるため、ホームセキュリティを操作させてあります。したがって、私の不在中、不用意に敷地内に入った方は、映像に撮られたり通報されたりする可能性があります。また、母自身も気疲れする性分なので、会いたい方を選別しています。なにとぞご理解ください。

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