« 新型コロナ(3)-感染はどのように広がるのか? | トップページ | 新型コロナ(5)-買いだめ現象はなぜ起きるのか? »

2020年4月23日 (木)

新型コロナ(4)-人の心を脅かすウイルス

前回より続く)

今回から、新型コロナウイルスが社会にもたらす害...と言うより、このウイルス蔓延を機に表れてしまった、私たちの中に潜んでいる問題について、何回かに分けて提起したいと思う。

まず、日本赤十字社が3月下旬に公開した下の図を見ていただきたい。

Photo_20200422173401

「3つの感染症はつながっている」と題されている。医学的な疾患である「病気」、心の病の一種とも表現できる「不安」、そして、社会的な病気と表現できる「差別」である。

今や、日本に限らず、感染が拡大している世界の各地で、これらの三つが悪循環となって拡大している。図の右上には赤地に黒字で「負のスパイラルで感染症が広がる」と警告されているが、これがいまの社会の「現実」になってしまった。

ただし、第二の感染症とされている「不安」は、かなり多岐にわたる。単に「ウイルスを心配する」だけではなく、「情報を的確に活用できない」「仕事が続けられるか不安だ」などの思念、さらに、デマを信じてしまう、目先の利益に惑わされるなどの賢明でない行動、加えて、逆説的であるが、自粛に疲れて不要不急の外出をする、自分は大丈夫だと過信して振る舞うなどの逸脱的な行動も、広義の「不安」に分類される。

また、第三の感染症である「差別」も、感染者や、感染しているかも知れない個人・所属組織への差別にとどまらない。医療従事者をはじめ、介護、福祉、保育、そして物流の業務に携わり、ウイルスと戦う最前線に身を挺している人たちや、日本に滞在する外国人(特に発祥地の国や感染者が多い国)たちに対しても、深刻な差別が根を張りつつある。

あえて言えば、この事態の原因は新型コロナではない。むしろ、これまで隠されていた病理が、ウイルスの蔓延によって噴き出してしまった現象だと表現することができる。

それでは、「不安」から起きていることについて、微力ながら分析を進めていこう。

次回へ続く)

« 新型コロナ(3)-感染はどのように広がるのか? | トップページ | 新型コロナ(5)-買いだめ現象はなぜ起きるのか? »

ニュース」カテゴリの記事

心と体」カテゴリの記事

社会問題」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 新型コロナ(3)-感染はどのように広がるのか? | トップページ | 新型コロナ(5)-買いだめ現象はなぜ起きるのか? »

フォト
無料ブログはココログ
2020年8月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          

他のアカウント