手抜き料理
ネットで最近、「冷凍餃子は手抜き料理なのか?」と議論になったらしい。
個人的には、冷凍餃子が手抜き料理だろうがそうでなかろうが、全く構わない。子どもがいる家庭で親が腕を振るいたいのなら別だが、私のような中高年の一人暮らしの場合、餃子を一から自作しなければならない理由は何もない。いや、子どもがいたって、片方の親が専業主婦(夫)か自宅での仕事か、それに近い状態ならばともかく、外で相当時間働いている場合は、帰宅してから作るのはとても疲れるはずだ。結婚生活を経験していない私にも、それはよく理解できる。しっかり時間を掛けて調理するのは休日ぐらいで十分だと思う。数十年前の高度成長期、夫が帰宅すれば妻がしっかり手を掛けて夕食を用意してくれる状況がメジャーだったころとは、時代が全く違う。
私も一から餃子を作ったことはない。母が存命のときに食材をデリバリーしてもらっていたが、そのころにときどき注文した餃子はすでにミンチが作られた状態だったので、小分けにして皮にくるんで焼くだけであった。いまはもっぱら地元「五味八珍」の冷凍餃子を買ってきて、それを焼いて、もやしをゆでて(他の品のこともある)添えるだけの手抜き版(画像)である。
自分の場合、週二回(水・日曜日)の休日には、食材を下ごしらえして何がしか自作することが多い。週五回の営業日には帰宅が19:30前後になり、それから調理するとなると、むしろ手抜きが当たり前になるため、レトルトのカレーとか市販のパスタソースとか、あまり時間と手間をかけないものを選択する。費用面でも、食材からがんばって作るほうが必ずしも安上がりだとは言えないのだ。
ご飯類は市販の粉末製品を使うのが、日頃の手抜きパターンになっているが、それでも少し工夫して何かを添えるのは楽しい。
この画像はチャーハンの素を使って混ぜただけだが、別に買ってあったヤングコーンを切らないまま豪快に入れてみたところ、なかなかイケる味になり満足した。
下の画像はチキンライスの素を使い、別に買ってあったコーンを混ぜたもの。ほうれん草をゆでて(一回分には少し多かったかも...)おしたしにして一緒に食べてみたところ、これも好く合っている。
早い話が、手抜きだろうと何だろうと、「美味しければ良い(笑)」
逆に、「手を抜かない」料理のグレードを求める人は、家族に負担を強いるのではなく、自分自身が作るか、お金を掛けて外食などへ行けば良いのである。家庭の経済状態や、家族それぞれの健康状態(望ましい栄養配分など)を勘案しながら、どんな生活スタイルを送るのか、各自が判断すべきことだろう。ましてや他人の家の台所事情を「○○は手抜きだ」などと論評するのは、大きなお世話だ。
自分の家庭に最も適した食生活は、自分たちで作り上げる。それが最善だと私は考えている。
« ネット民たちは何を標的にしたいのか? | トップページ | ヴェルディ歌劇の面白さ(16) »
「グルメ・クッキング」カテゴリの記事
- 作る楽しみ(2021.01.04)
- 手抜き料理(2020.10.17)
- 飲食店がんばれ!(2020.08.02)
- 巣ごもり時期のクッキング(2020.07.15)
- ハプニング続きの年末年始(2020.01.05)
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 作る楽しみ(2021.01.04)
- どんなに若く未熟な駆け出しのスタッフに対しても、丁寧な言葉で話しましょう(2020.12.31)
- チャンスを生かして結果を出す(2020.12.29)
- 「還暦」の節目に思う(2020.10.28)
- 手抜き料理(2020.10.17)
「趣味」カテゴリの記事
- 年鑑を参照しながらの便覧作り(2021.01.20)
- 「愛知を数字で表すと...、あ、一?」「名古屋は...な、五や!」(2020.11.25)
- 手抜き料理(2020.10.17)
- 「静岡で、市増加...してないよ」「磐田の合併を、いわった...からね」(2020.11.20)
- 「岐阜で大食いして、ゲフッ...」「美濃で、身のほどを知れ!」(2020.09.25)
コメント