「還暦」の節目に思う
きょう10月28日(水)、60歳の誕生日を迎えた。
世間ではこれを「還暦」と称する。本来、「数え年」六十一歳を指す言葉であり、干支が一回りして生まれた年と同じになるため、「暦が還る」ことになるのだ。
振り返ってみれば、結構やりたいことをしてきた半生だったなと感じている。
(1)学生時代までは古代・中世史学の研究者を目指していたが、その力量は不十分だと感じ、「古代史」「中世史」は趣味の世界へと転換した。
(2)途中で方向転換して「老人福祉」の道に進み、挫折することなく、その分野が老人福祉から高齢者福祉、さらに「介護」となっても、そのまま働き続けることができた。
(3)他方で、国際福祉の方面へ進みたかった思いがあり、若いときには不完全燃焼の感があったが、浜松で外国人医療支援に関する組織に参画することによって、ある程度はその分野に携わることができた。
(4)介護支援専門員の資格を取り、間もなく当時稀であった「ケアマネジャー開業」に踏み切った。(2)(3)で開拓したさまざまな人たちとの結び付きが奏効して、自分の仕事も一時期を除き順調に進めることができ、また、地域の介護システムを作っていく作業にも加わり、介護支援専門員の指導的立場にある者の一人として、それなりの立ち位置を獲得することができた。
(5)これらの流れを受けて、全国的にも多くの業界内外の仲間とお付き合いすることができ、講師などの依頼を受けたり、著書を世に出したりすることができた。
以上を総括すると、大して成功した部類には入らないものの、自己実現ができた半生だと言うべきであろう。
一つの節目なので、好きなワインで祝杯を上げている(^^*
さて、60代。もともと基礎体力が平均以下であった私としては、今後は一層体力面の制約が増えるであろう。本業のほうも関連する事業のほうも、以前からはかなり縮小している。しかし、自分が必要とされる場があれば、これからも出向いて行って活動したいと考えている。
そのためのご提案があれば(内容にもよるが)なるべく前向きに検討したいので、遠慮なくご連絡いただきたい。
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