こんな植物でも...
昨29日、業者さんに来てもらい、自宅敷地内の樹木をいくつか伐採してもらった。毎年、9月前半に草刈りをしてもらっていたのだが、今年はときどき、除草剤散布や草取りを精出してやっておいたので、それほど荒れ屋敷になってはいなかった。そこで、懸案だった伐採をまとめて依頼したのだ。
今回切って片付けてもらった草木の中でも特筆すべきなのは、中庭の額紫陽花(ガクアジサイ)である。
むかし、亡き父が趣味の一つとして、中庭にいろいろと草木を植えていた。父の加齢に連れて次第に手入れできなくなり、一つ、また一つと枯れて、雑草に埋もれてしまったが、この額紫陽花だけは力強く、孤高の雄姿を保っていた。
亡き母は特段に庭いじりもしなかったが、毎夏、敷地に彩りを添えるこの花を愛でていて、時期になると美しく咲くのを喜んでいた。2017年に寝たきりになったあと、その夏には介護事業所の職員に伴われて庭へ出向き、爽やかな花の姿を見て楽しんだ。
その母が2018年春に他界。
額紫陽花はその後も咲き続け、母の三年の喪が明けた今年の3月を待っていたかのように、急速に力を失っていき、枯死してしまった。「役目を終えました」と言っているかのように。
こんな植物でも、主(あるじ)に忠実だったんだなぁ、と、少しく感動している。
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