みなさん、今年もありがとうございました。
ドタバタの2021年が、幕を閉じようとしている。
政治では内閣が一年で交替。経済は回復の兆しを見せながら足踏み。文化・スポーツ面では市民の活動が制約され、若者たちの発信が抑えつけられる一方で、五輪やパラリンピックは無観客の異様な姿で強行される矛盾を露呈。そして何よりもコロナ禍が続き、いまだに多くの人々が(もはや弱毒化して、普通のカゼと大差ないのだが、それにもかかわらず)、神経をピリピリさせており、これに対する政治判断が後手に回り、必要性の薄い隔離が機械的に行われている状況。
繰り返すようだが、私が何よりも憂慮しているのは、この二年間、人の尊厳や人間の尊厳が劣後にされかねない状況が続いていることだ。一口にコロナ禍と言っても、当初の蔓延時期、デルタ株の時期、オミクロン株の現在と、フェイズは次々と変化している。私たちの認識が二年前から進歩していないとすれば、(誤解を恐れずに言うが)それは人間としての退化が始まっていることにほかならない。
介護業界では、国による制度の見直し・報酬改定に伴い、根拠に基づいた「科学的介護」が推進されている。また、居宅介護支援の方式・書式に対しても厚生労働省からツッコミが入っているが、私がかねてから懸念している通り、ケアマネジメントが「がんじがらめ」に縛られる傾向が強まっている。5年ぶりに主任介護支援専門員の更新研修(必修)を受講してみても、それを感じた。真のケアマネジメントの姿から、どんどん遠ざかっていないだろうか?
個人(自分の事業)としては、居宅支援の要介護の利用者さんたちに、この半年間で医療機関長期入院や介護施設入所が相次いだことにより、「顧客数」が20→13と急減し、財政的にはいささか厳しい状態に陥っている。本業では予防支援(複数の地域包括支援センターより受託)7名に加え、公益事業として要介護認定調査も月8件ほど引き続き受任しているので、何とか事業所は存続している(^^; 他方で、「オンライン文章作成講座」を開講するなど、新たな挑戦も始めた。ある意味、仕事の転換期に入っている可能性もあるので、あまり一喜一憂せずに、自分のポテンシャルを信じて、いまできることを地道に続けていきたい。
2022年はどのような年になるのだろうか?
一年間、支えてくださった方々に感謝を申し上げます。ありがとうございました。
来年もよろしくお願いいたします。
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