母の日に当たって
きょうは5月の第二日曜日なので、母の日に当たる。
私の母が91歳で帰天したのは2018年3月5日。先々月に6周年(仏教でいう七回忌)を迎えた。
自分自身がずっと未婚で生活してきたことから、「母」と言えば亡き母が唯一の存在になっている。帰天後6年経ってもその存在感は大きい。いまの自宅を手に入れることができたのも、母が懸命に節約して資金を貯めてくれたからこそであるし、何よりも私が出掛けている間、家の留守を預ってくれていたことが、安心して仕事ができる大きな支えであった。
晩年には家事の多くを私が担うようになり、さらに要介護の状態にもなったので自分がケアプランを作成したが、実質的には画像の縫いぐるみのように、私が母の背中に乗っかって生きてきたんだなぁ、と強く実感する。
帰天した後も、母が遺してくれた年金を頼りに車を購入し、家の門扉も取り替えることができた。母がいなかったら現在の仕事も生活も維持していくのが困難だったことは確かである。
その意味で、改めて母には心からの感謝を捧げたい。
さて、自分自身は子育ても孫育てもしていないが、これから先の老後、誰かのお世話にならなければならないことは確かである。兄弟姉妹がおらず、いとこたちも他県に住んでいるから、何か起きたときに最低限の対応程度は頼めるとしても、全面的に後始末をしてもらうことが難しい。
そこで、自分がしてこなかったことへの一つの償いとして、地域の児童支援に協力できないか、検討してみたいと思う。そのような中で、家や土地の行く末を託すことができる人が現れるかも知れない。
父親にはなれなかったが、何か役に立つものを後世へ残したいものである。
最近のコメント