開業23年で思うこと
この8月17日で、私がケアマネジャーとして開業してから23年となった。
つい先年、店開きしたかと思っていたのに、時が経つのは早いもので、間もなく「四半世紀」に近付こうとしている。
長続きできた最大の要因は、大病や大きな事故に遭わなかったことだろう。後者の「ヒヤリハット」はときどきあったものの、幸いに難を免れ、23年間おおむね健康で過ごすことができた。
また、多くの業界仲間に助けられたことも大きい。勤務先法人・組織の背景がない一人親方であっても、多くの業界人は私が仕事に向き合う姿勢を正当に評価してくれ、パートナーとして適切な応接をしてくれた。ケアマネジャーは一人で成り立たない仕事であり、利用者の活き活きとした生活のためには良きチームが不可欠だ。少なからぬ事業所が、私のケアマネジメントに協力して、利用者に良質なサービスを提供し、チーム内で連携してくれた。
それらの業界仲間には、深甚なる感謝の意を表したい。
さて、最近はケアマネジャー人口の減少と高齢化が課題になっている。理由はいろいろ考えられるが、一言でまとめると「労多くして功少なし」であろう。本来業務がどんどん煩雑になるのに介護報酬がわずかしか上がらない。シャドウワークが求められるのに、その対価が評価されない。
勤務ケアマネジャーにとっては、「稼げない」部署になっているから、法人の中で肩身の狭い思いをしなければならない。資格を更新するため、傷病や葬祭を措いても研修に出席しなければならない。独立型のケアマネジャーにとっては、がんばっても生活が好くならないどころか、物価高に見合って報酬が上昇していないから、かえってワーキングプアに陥ってしまう。
厚生労働省が有効な対策を採らなければ、ただでさえ人手不足の介護業界で、ケアマネジャーの減少には歯止めが掛からないことは一目瞭然だ。
このような状況下であるから、私自身はまだまだ仕事を続けていくつもりである。私も来年度には主任介護支援専門員の更新研修を受講しなければならないので、そこで更新してから(有効期間の)五年間、2030年の途中までは現役でありたいものだ。
そのために、今後は一層の健康管理に留意したいと思う。
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