グルメ・クッキング

2019年11月 6日 (水)

行き付けの店

仕事でもプライバシーでも、「長年のお付き合い」は大切にしたいものだ。

特に日用品や食品などの買い物については、誰しも「行き付けの店」があるだろう。買うものの種別にもよるが、食べ物は一度気に入ると、同じ店で続けて購入したり外食したりすることが多いのではないか。長く信用している店ならば、何よりも安心感が先に立つ。

私にもそんな店がいくつかある。持ち帰りの店のうちで、特に長く続いているのが「丸一魚店」である。地理的にはここよりも自宅に近い魚店もあるが、この店で買うのには理由がある。

それは、亡き母が30年以上にわたって、ここで海産物の食品を買っていたからだ。

もともと、いまの大店主の息子さん(当時の若店主)が、毎週木曜日、私の自宅付近まで行商に来るようになったのが、お付き合いの始まりである。その後、不運にも息子さんは若くして亡くなり、あとを承けて親戚の男性が店を手伝いながら、行商を担当してくれるようになった。母は木曜日になると、決まって行商の車のところまで行って、何品か買っていた。私が好きなものもいくつかあり、次第に「馴染みの味」になっていった次第だ。

そのうち、店の人も車を回して私の家の前まで来てくれるようになった。しかし、母が寝たきりになり歩いて出られなくなると、木曜日は私自身の営業日なので、行商のときに買うことができなくなってしまった。そこで、私が月二回程度、母がショートステイから帰宅するのを迎え入れる日に、この店(自宅と事務所の中間にある)まで立ち寄って何品か購入し、母と自分が好きなものを買ってきていた。

母が他界した後、購入するのは自分の定休日である水曜日、それも月一回程度に減ってしまった。家計の制約もあり、やむを得ないところ。それでもこの店は良質な海産物を市場で入手してくれるので、立ち寄れる日を心待ちにしている。水曜日は市場が休みだが、ハッピーマンデーの週は開場日なので、なるべくその週に合わせて予約購入している。

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画像は4月のもの。カツオの土佐造りとヒラメの刺身。

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こちらも4月。浜名湖のエビと富山湾のホタルイカ。太平洋側と日本海側との名産を一度に味わえる幸せ。

産物は時期によって品目も違ってくる。いま、ちょうどカツオが終了したところで、きょうはメバチマグロの刺身を手に入れることができた。一年を通してときどき購入するのはタラ、サケなど。前者はソテー、後者はクリーム煮にして食べることが多い。冬は牡蠣が美味しい季節だ。これからカキフライやアヒージョを作るのが楽しみになる。

いま、この丸一魚店は高齢の大店主夫妻と中高年の娘さん夫妻とで経営している。もとサラリーマンだった娘婿さんが転身して何年にもなるので、後継としてすっかり定着した様子が窺える。

海産物も漁場の異変によって、これまで通りに獲れないものも出てくるだろうが、自分が行き来できる限り、これからもこの同じ店で、信頼できる品質のものを長く購入し続けたいものである。

2019年2月19日 (火)

寒い日の楽しみ(^^*

あまり多彩(多才)ではない私の趣味の一つは、週に2~3回手掛けている自己流の(...とは言え、一応汎用のレシピを参考にしている)クッキングである。他人にお裾分けできるほどの腕はないが、個人的に賞味するものは時間のあるときに努めて作っている。亡き母にも一応満足してもらえていたので、そこそこの水準かなと勝手に思っているが。

ただし、レパートリーがあまり多いわけではない。せいぜい20~30品目程度。また、鍋やフライパンを使う炒め物などに偏っていることも事実だ。

この冬、気温の低下は例年ほどではないにせよ、体感温度が低く感じられる日が結構多かったので、冬に温まることができる料理にいくつか挑戦してみた。

ベテランの主婦(主夫)から見れば、この程度は日常茶飯事かも知れないが、私にとってはそれなりに頭を使った品目だ。以下に紹介させていただく。

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まず、ありふれた一品。朝食用の「ぜんざい」である(上の画像)。これは生協の切餅とゆであずきとを使えば、ごく手軽に作ることができる。ゆであずきに水を加え、いったん沸騰させたら弱火で5分ばかり、焦げないようにお汁粉をかき回しながら作るのがコツ。

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次には、牡蠣とエリンギのアヒージョ(上の画像)。牡蠣は塩を擦り込んで洗ってから真水で洗うのが良いようだ。ポイントはにんにくと唐辛子とを最初からオリーブオイルに入れて香りを出しておくこと、油の量に応じて塩を加減すること、弱火で牡蠣がふくらむまで煮込むこと、などだろうか。

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それから、鶏肉のクリームシチュー(上の画像)。ルーは水で薄めた牛乳にコンソメを加え、ローリエで風味を出す。にんじんと玉ねぎは最初から煮込んだが、じゃがいもは形が崩れないために、弱火にする直前に入れてみた。逆にトロミを出したいのであれば、じゃがいもを早めに入れるべきだろう。鶏肉は先に軽く炒めておき終盤の段階で入れ、ブロッコリーは下ゆでしておけば、火を止める少し前でも良い。

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最後は、合いびき肉とマッシュポテトのグラタン(上の画像)。これは初挑戦ではなく、毎年一回ぐらいは作っているので、通算すると確か4回目ぐらいになろうか。ひき肉に玉ねぎとしいたけのみじん切りを加え、トマトケチャップでしっかり炒める。その上に牛乳に浸したマッシュポテトを載せ、チーズやパン粉やバターを置き、オーブンでしっかり加熱。皿をすぐに手でつかめないほどアツアツに仕上げる。

こんな具合に、寒い日には自分の間尺や嗜好に合う料理を作って楽しんでいる次第だ。

自己流のクッキングであっても、レパートリーを増やしていくことは、人間にとって欠かせない「食」に対する認識を深めることにつながり、人生の学びと潤いにもなる。中高年になるまで調理経験が無かった方、浅かった方(特に男性)には、最初は簡単なものからでも良いので、ぜひ一品か二品、折を見て手製の料理を作ってみることをお勧めしたい。多くの方にとって、自分の引き出しを広げる契機になるのではないかと思う。

2019年1月 8日 (火)

ちょっと違う正月風景

この正月の風景は、私にとって、これまでとはかなり異なったものになった。

学生時代、年末年始には家に帰省していたことを考えると、生まれて初めて、一人で迎える正月になったわけである。

最大の変化と言えば、今年はついに「おせち」を食べなかったことであろう。

母が自分でおせちを準備できなくなってからは、昨年まで数年の間、地元惣菜店「知久屋」が出している良質のおせち(12,000円)を購入し、母と二人で楽しんでいた。しかし母が世を去ったいま、一人では費用がかかり過ぎるので、終了することに。

かと言って、自分でおせちを作る気もなく、結局、持ち帰り寿司「すし兵衛」の藤寿司(1,300円。画像)を予約注文。元日、浜松教会のミサに参列した後に店で受け取り、自宅へ持ち帰った。

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これだけでは寂しいので、あらかじめ「丸一魚店」でカズノコ(画像)を購入。本来なら一箱単位、結構な値だったが、そこは30年以上買っているなじみの店、バラ売りにしてくれたので、9本(1,500円分)だけ購入した。黒豆や伊達巻などは市販の廉価のものにしたので、かなり節約できた計算だ。夕方には定番になった第一テレビの「笑点スペシャル」を視た後、夕食はあり合わせのものでテキトーに。

なお、朝は元日から餅を食べているが、これも今年からは、年末に搗いた米屋さんの餅ではなく、市販の切り餅に変更した。煮かたに気を付ければ、味に遜色はない。良い時代になったものだ。

2日の夕食。気分だけでもちょっと華やかにいこうと思い、タケノコ・ブロッコリー・卵をごま油で炒めて賞味。

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3日の夕食。やはり三が日に海老は欠かせない。年末に買ってあったものを冷凍食品の枝豆と一緒に塩炒めにした(ちなみに、毎年10月には冷凍ものではなく、本場・丹波篠山の黒枝豆を購入して食している)。夜はこれも定番になった、NHKの「ニューイヤー・オペラコンサート」を視聴。

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4~5日は営業日なので、すでに正月モードは終了。前月分の実績整理を中心とした仕事に埋もれる。夕食は加工品のありふれた食事で(笑)。

6日(日曜日)の夕食。冷凍庫にあった残り物の海老と、冷蔵庫にあった残り物の卵とネギを、そろそろ使ってしまおうかと思い、エビチリ&ふわ卵の一品にしてみた。

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7日からは全く通常モードになっている。

2019年の正月はこんな感じだった。少しは「新春」を意識しながらも、自分にとって一番適したスタイルで日々を送ることができるのは、一人暮らしの特権かも知れない。

これからも、あまり「型」に捉われない日常を過ごすことになりそうだ(^^*

2018年11月26日 (月)

浜松周辺「塩ラーメン」の競演

ラーメン食べ歩きは私の楽しみの一つだが、最近は醤油、とんこつ、味噌などよりも、塩系のラーメンを食する割合が増えてきた。自分の嗜好が変わりつつあるのかも知れないが...

これまでにも述べてきたように、浜松周辺では個性的なラー店が百花繚乱の様相を呈しているので、もちろん塩系もいろいろな店が力作の一品を仕上げて待っていてくれる。

今回は、そのうち特に好きで頻繁に行く店を、4か所紹介しよう。

(1)『海老蔵』の「味玉塩らーめん/白」

有玉なので、東区でも中区・北区との境目に近い場所にある。地理的な条件から、月一回開催されるケアマネジャーの勉強会が終わったあと、夕食に立ち寄ることが多い。平打ちの太麺は腰が入って何とも歯ごたえがあり、「白」はかつお味の白濁スープで、そこに塩を利かせた味が巧みにブレンドされている。ボリュームがあり、大切りのチャーシューが豪快。味玉は私が知るラー店のうちでも随一で、このスープには実にマッチしている。

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(2)『破天荒・風雅』の「桜エビ塩」

東海道沿いで、天竜川駅の近く。以前は仕事の都合でこの方面に出向くことが多かったが、最近は買い物に前後して食事することが多い。よく注文するのがマー油味の「味玉・黒」だが、数か月前にこの「塩」の美味しさを発見。桜エビ本体は4つ程度だが、スープを飲むとエビの出汁が口の中いっぱいに広がる。中太縮れ麺は全粒粉麺なので、食欲をそそる一品でもある。桜エビ不漁のニュースもあり、この品が今後も続くかが心配。

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(3)『麺's Natural』の「鶏SOBA・汐」

萩丘なので中区でも北寄りに位置。事務所からはやや遠いが、北の方面へ仕事で出向いたときの昼食に利用している。フランス産の岩塩とトリュフ塩のスープで、他では味わえない独特の透き通った塩ダレを活用。豚のレアチャーシューと鶏チャーシューもバランスが好く、細麺の盛り付けも整っている。生醤油とブラックもあるが、個人的には「汐」がイチオシ。なお、ここは無化調の店としても知られている。

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(4)『けい蔵』の「煮干し中華・塩」

領家に最近できた店。ただし、この煮干し系は、師匠店の「武蔵」や兄弟子店の「なかの」で何回か食べている。それらの店では一時「99%煮干し」や「極煮干し」があり、私のテイストに合っていた。いまはメニューから無くなってしまったが、『けい蔵』の煮干し中華はそれを継承する一品。程良い煮干しの出汁が塩とマッチして海鮮風味を引き立てている。中太麺と細麺とが選択でき、どちらも相性は悪くない。

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この四品はいずれ劣らない味覚なので、他店の麺を交えながら、1~2か月の間に周回しながら食する習慣が身に着いてしまった。

塩系に限って言えば、少し遠い地域まで広げると、以前紹介した浜北区於呂『おえかき』の「ふわまる・塩」や、磐田市福田『一鳳』の「いそ塩」があり、それぞれ近くまで出向くたびに足を延ばしている。また、諸事情により未体験だが一度は賞味したい品として、北区細江町『貴長』の「塩ラーメン(あおさを練り込んだ緑麺)」など、他にも3~4品が挙げられるだろう。

総じて、浜松の各店が妍を競うように、美味しさを引き出した塩系のラーメンを創造しているので、食べる側としては選択に困らない状況である。ラー店の数やバリエーションに乏しい地域から見ると、うらやましい話なのかも知れないが、これも多様性の街である浜松の一つの楽しみとして、享受したいものだ。

2018年6月25日 (月)

人と会い、人と語り...(5)

前回より続く)

巡礼を終えて向かったのは博多(福岡市内)。小倉からは静岡-浜松ぐらいの距離がある。定刻の11時半には5分ぐらい遅れてしまった(電車の博多着が5分遅れたため)が、待ち合わせ場所の「博多だるま総本店」に無事到着。

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ここで、本ブログに何度も登場してくださったジョージさん(=稲岡錠二さん。京丹後市)たちと合流。地元業界の重鎮・飯山明美さんや、長崎県から来着した諫早ドラッカーズの会、森芳正(もりよし まさし)さんや平川真さんたちの、ケアマネジャーのみなさんと一緒に、本場の博多とんこつラーメンを味わう。

そして、ホテルニューオータニ博多内にあるカフェレストラン「グリーンハウス」に集合。この日の企画「聞きたかとばってん!アンタなんしょ~と」に、遠く浜松から参戦した次第である。

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これはジョージさんが発起人になったもので、中堅・若手のケアマネジャーや介護職員が語り合うための場を作ったものだ。地元博多の髙﨑(たかざき)慎介さんや大関純平さんをはじめ、太宰府市の廣田弘樹(ひろき)さん、久留米市の岡田ヒロ子さん、林田亜紀さんらが参加された。それぞれ自分が何者なのかをプレゼンしながら、仕事や活動の現況、今後の展望などを語り合った(飯山さんは所用のため中座された)。

業界では厳しい環境の中にあって、中堅や若手のメンバーはよりよい仕事をしていくため、職場の外へ出て仲間づくりをする機会を求めている。日本中でアクティヴな中堅の業界人たちにより、このような場を作る試みが意欲的に展開されているが、ジョージさんは前のご勤務先を退職された後、地域の人たちの生活を支える「ライフデザインクリエーター」の職能を立ち上げ、全国各地の仲間と交流しつつ、人と人との輪を広げていく活動を続けておられる。

イベントは13時半から16時半までの三時間だったが、あっという間に過ぎてしまった。名残り惜しかったがお開きとなる。飯山さんや髙﨑さんたちがこれを受けて次の面白い企画を打ち出しそうな雰囲気だったので、楽しみである(残念ながら私は参加できそうもないが...)。

夕方から暗くなる時分まで、福岡城址や博多の街を散策。中洲まで来たあたりで結構歩き疲れたので、地下鉄で博多駅へ向かう。

駅2階の「めん街道」で、歌舞伎役者のG-sawaさん(HN)と待ち合わせ、行列の具合を勘案して「長浜ナンバーワン」で遅めの夕食。

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G-sawaさんと会うのは三回目だ。歌舞伎の演目は一か月単位なので、氏も6月中は博多で出演されている。上位の役者さんに従ってお仕事をもらう形なので(休演すると一か月失業することになってしまうから)、旅行などもままならないし、介護業界とは違うご苦労があろう。そのような中で、役者さん方は古い演目を墨守するだけでなく、観客に歌舞伎の魅力を味わってもらうために、協働してイノベーションや創造に取り組んでおられる。私たちの業界でも見習うべき点は少なくない。

互いの仕事やプライベートの話をしながら、ラーメンのほうは替え玉まで注文した(博多は一杯目の麺が少なめで替え玉を追加するパターンが多いようだ)。ジョージさんがすでに帰途に就かれたため、「キリシタン三人衆」が実現しなかったのは残念だが、それはまたの機会に。ちなみに、ジョージさんからG-sawaさんへと託された丹後の「塩」をしっかりお渡ししている(私もいただいた)。信徒にとって「塩」は特別な意味を持つものだから...(^^*

翌18日朝、小倉のホテルを出ようとした矢先、大阪北部地震の影響で新幹線が運転見合わせになってしまったので、岡山あたりでもう一泊することも覚悟して、行けるところまで行こうと、普通列車で東進した。途中、宮島を通る路線は亡き母と一緒に旅行した(2003年)ところなので、15年前を懐かしく思い出した。新幹線ならスルーしていたのだから、これも何かの巡り合わせだったのかも知れない。

広島の少し手前で運転再開の報を受け、広島から新幹線に乗り換える。新大阪の手前で入線の順送りを待たなければならなかったので、かなり遅延したが、そのあとは順調に走行して、浜松に無事帰着した。当初は15時頃の予定だったのが、19時過ぎの浜松着となった。新幹線のありがたさを実感したものである。地震の影響はなお大きい。被災した方々には心からお見舞いを申し上げたい。

この三日間の旅は、巡礼が主目的ではあったが、私にとっていろいろな意味で実りのあるものであった。

2018年6月24日 (日)

殉教者ゆかりの地を訪ねて

ここ二年あまり、巡礼に行っていなかった。

それ以前も毎年どこかへ巡礼していたわけではないのだが、最近は自分自身の節目の企画や、母の介護のため浜松を離れるのが難しく、出かける余裕がないままに時が過ぎてしまっていたのだ。

そこで、母の追悼が一段落したのを機に、両親の安息を祈りながら心の平安を求めたいと思い立って、旅を企画してみた。

どこへ出かけようか考えたが、一昨年訪れた高槻教会、福者ジュスト高山右近に縁があった人の中で、福者ディエゴ(了五)加賀山隼人正興良の殉教地へまだ行っていなかったと思い、行き先を小倉教会に決めた。

私は2003年、用事で熊本を訪れた際に、福者マリア小笠原みや一家15人が藩主細川家の禁教令に従わなかったため斬首され殉教した、花岡山公園の碑文のところまで巡礼している。加賀山隼人は小笠原みやの父に当たり、細川家が熊本へ転封する前の豊前藩主時代、重臣として細川忠興に仕えていた。キリシタン時代、彼は小倉教会(当時)の中心人物であったのだ。

小倉教会には事前に問い合わせ、17日午前9時のミサに出る予定で、前日の16日夕方に小倉入りした。一年で一番日が長い時期なので、ホテルに荷物を置いて門司港まで足を延ばす。

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過去、ここに来たのは一回だけであるが、何年前だっただろうか、もう覚えていないほどである。海峡に面したレトロで風光明媚な街並みは、旅する人の気持ちを柔和にさせてくれる。一時間半ぐらい、ゆっくりと街を散策。屋外でヴァイオリンとピアノのジャズコンサートが演じられていた。

肌寒くなったので門司港から引き上げ、小倉に戻って夕食。知人から教わった店「あそび割烹・華柳」へ。

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ここでは関門蛸、ごまアジをはじめ、新鮮な北九州の味を満喫。お薦めの店だけあって一つ一つの素材が良い。また、皿のふちの裏側がしっかり洗ってあるなど、食器の扱いも丁寧である。満足度大。

一夜明けて、小倉教会の午前のミサに参列するためにホテルを出る。カトリックの巡礼は仏教のお遍路さんとは異なるが、目的地の教会までは聖歌を口ずさんだり祈ったりしながら、便利な交通機関をなるべく使わずに歩くのが基本だ。スマホで位置を確認しつつ、25分ほど歩き、時間に余裕を持って小倉教会に到着。

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北九州の拠点の教会だが、全体として簡素な造りで、人を招き入れる場にふさわしい。聖堂のイエス様は、長めのひげを垂らして老成したお姿を示し、独特のご像であった。この日はミサ後に信徒総会が予定されており、神父様は講話の中で、教会共同体の意義について述べ、神様への聖母マリアと加賀山隼人との執り成しを祈っておられた。

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加賀山隼人については、自分のHPに掲載しているので、そちらをご一読されたい。

教会の前、通りに面した側には、説教する隼人の姿と、歌会で詠んだ短歌を記した碑文が建てられている。信仰に生き、心の自由を守るために一命を捧げた人の生きざまに思いを馳せた。

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一時間余りでミサが閉祭。これでひとまず巡礼を済ませたので、次の目的地へ向かった。実は、信徒の方お二人が偶然、それぞれ別の用事で博多に滞在されていたので、午後と夜とにお会いすることになっていたのである。

次回へ続く)

2018年4月22日 (日)

一品料理の悩み

先週で、母が帰天した後の事務的な諸手続きが一通り完了した。まずは一息。

いま、それと並行して納骨式の準備を進めている。カトリックでは仏教の「四十九日」のような法要の期日はないので、遺族の側が気持ちの整理をする時期を選び、教会と相談の上で日程を決めれば良い。自宅セキュリティの関係上公開はしないが、うちの場合は5月のしかるべき日に実施することになった。

さて、一人暮らしになってから最大の課題は、「何を食べるか?」である。

これまでも母が短期入所を利用して家に居ない日があったが、おおむね一か月のうち8~9日程度であり、それ以外の三分の二は「二人暮らし」だった。何かを多めに作ったり買ったりしても、二人でシェアできることが多かった。

いまは全くの一人暮らしであるため、スケールメリットが全くない状態になった。したがって、食材をどう組み合わせながら調理するか、かなり神経を遣う。社会的、道義的な責任から、食材を無駄にするなどの食物ロスをなるべく減らしたい思いも強い。

春から秋にかけて、朝食はパンと卵スープが定番。昼食はおおむね外食(たまに自宅でごはん、またはインスタントラーメン)。そして課題は夕食である。

冷凍食品や冷蔵食品などの既製品で間に合わせることも少なくないが、その場合にも、一人で食べ切れる組み合わせにするのはなかなか難しい。主食の量が日によってあまり差が生じるのも、個人的には好きではない。

料理は自分自身の趣味の一つでもあるため、週に3~4日は何がしかの一品料理を作っている。そのときには二人分のレシピで量を少なめに作って、何とか一回で食べ切ることが多い。

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上の画像は、和風サーディンとじゃがいもの蒸し焼き。三年ほど前からときどき作って母にも食べてもらった。いわし(サーディン)があまり好きではない母も、この料理なら食べられると言ってくれて好評だったのだ。オイルサーディンの場合もあり、そのときには味付けにみりんを加える。オリーブ油ににんにくを入れて熱し、玉ねぎと粉チーズを入れて焼いている。

下の画像は、牛肉と卵の中華風炒め。実は、むかし母がこれをときどき作って、若いころの私によく食べさせてくれた。ソースを試行錯誤してようやく母を超える味に到達したが、間に合わずに当人に味わってもらえなかったのが残念。オイスターソースと酒を大さじ1、しょうゆと砂糖を小さじ1の割合で、かたくり粉を混ぜてトロミのあんを作っておき、炒めながらかけて仕上げる形だ。

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このような具合に、ひとまず自己流で好きなものを食べることが多いのだが、長期的に考えると、栄養バランスにも留意しなければならないことは言うまでもない。「後悔先に立たず」の事態に至らないために、減塩、糖質抑制も必要であろう。従妹が企画・編集に携わったレシピ本や、知人の管理栄養士さんからの助言なども参考にしながら、より良い食生活のアレンジを模索している。

食べる楽しみと適正な栄養管理とは両立して当然。一人暮らしだと後者がおろそかになりがちだが、自分が健康で仕事を続け、趣味活動を長く楽しむためにも、今後は「上手に食べる」ことへ向けて、悩みながら頭を働かせていきたい。

2018年1月 3日 (水)

年末年始の過ごし方

2018年、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

さて...

正月三が日も大事なく過ぎそうであり、明日からは仕事モードになる。特段のことが起こらない限り、私の年末年始の過ごし方は、ここ数年、パターンがほぼ定まっている。

12月28日に仕事納め。

12月29日から冬休みで、まずは部分的に掃除。いろいろ事情があり、この時期に大掃除を集中的にはやらないことにしている。とは言え、家の片付けなど、前日までになかなかできなかったことをこなすのは、この日になる。今回は母が午後にショートステイから帰宅したので迎え入れた。

12月30日は短時間だけ事務所に出向く。今回はこの日に退院された利用者さんがいたので、居宅訪問して退院直後の状態を確認、ケアプランを更新した。

12月31日、年末最後のパン朝食。午前中に買い物。昼食は年越しそばを食べ、年内に済ましておいたほうが良い家事は午後から処理。夕食後、原則としてTVは見ずに、自分の精神の糧になる読書やDVD(またはBD)視聴をする。カウントダウンはTVでBSジャパンのジルヴェスター‐コンサートを鑑賞するのが定番。今回は母が別のTVでNHK「ゆく年くる年」を見ていたので、日付が変わってから新年のあいさつを交わした。

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1月1日、この日から朝食を餅に切り替え。カトリック教会の典礼暦では「神の母聖マリアの祝日」である。浜松教会では年越しのミサもあるが、こちらに出ていると母が就寝する時間になってしまうので、行ったことはない。今年は10時からのミサに参列、一年の始まりの日に、神から与えられた自分の役割を思い起こし、気持ちを新たにするひとときだ。仏教や神道の人たちにとっての「初詣」とはちょっと違う面もあるが、重なる部分もあるだろう。帰宅後は地元浜松の総菜屋から購入したおせち料理で昼食を摂るが、品目が多彩で十分楽しめる。夕方から日テレ(当地では静岡第一テレビ)の「笑点」2時間スペシャルを視聴。

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1月2日、朝はおせちの残りを食べ切り、午前中はゆったり過ごす。午後から短時間、事務所に出向き、たまっている前月の実績(各サービス事業者からの「利用者○○様には、この日にこのサービスを提供した」報告書面)FAXと、年賀状とを整理し、電話着信も確認する。今回は特段急用らしい着信もなかったので、手短に書類を処理して、夕方には行きつけの量販店へ立ち寄って今年最初の買い物を済ませた。

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1月3日、唯一の「外出しない日」である。よほど特別なことがない限り、この日は終日在宅。日中は読書やDVD視聴が中心。夜間はNHK総合の「ニューイヤー・オペラコンサート」を視聴するが、最近は夕食時間の関係で、録画で鑑賞することが多くなっている。また、今回は1月中旬に他県へ出講予定であるため、その準備もした。明日からやらなければならない用務を、怠りなく進められるように、少し先まで予定を確認しておく。

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毎年、こんな感じである。

この期間の夕食のおかずは、ほぼ手製の一品料理になっている。母と二人だから、それで十分なのだ。栄養バランスには配慮しているつもりだが、レパートリーもあまり多くないので、どうしてもパターンが限られてしまうのはやむを得ない。今回は12/30だけが地元店舗で冷凍販売している浜松餃子だったが、12/31がガーリックチキン、1/1がオイルサーディン焼き、1/2がビーフシチュー、1/3がえび・ブロッコリー・たけのこ炒めであった(それぞれ前掲の画像通り)。

正月休みに私が例年同様の生活を送れるのは、12/31や1/2に開店しているスーパーの店員さんや、医療依存度の高い利用者さん宅へ訪問してくださる看護師さんなどが働いているからこそのことである。連休の最終日であるきょうは、これらの方々に感謝しつつ、明日からの仕事に勤しみながら、ステイクホルダーのみなさんに少しでも満足していただけるように努めたいと、思いを新たにする日でもあった。

2017年12月19日 (火)

「浜松のラーメン」以外なら...

当地・浜松が本店のラーメン店に関しては過去二回、県都・静岡市のラーメンも一回、当ブログのエントリーで紹介しているが、浜松や静岡に限らず、周辺地域にも美味しいラーメン店はいくつも存在する。とは言え、用事がなければなかなか足を向けることもない。

この機会に、最近一年ぐらいに入店した中で、自分が美味しく感じた店をいくつか挙げてみよう。

島田の「ル‐デッサン」、シャモだしの醤油ラーメン。

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フランス料理のシェフを長く勤めたオーナーが経営する異色のラーメン店。店内がとてもおしゃれで、他の店では味わえない独特の雰囲気と味覚がある。ローカル局で紹介されたのを見て、一度ぜひ行きたいと思い、所用で島田へ赴いた際に好機だとばかり足を運んだのだが、期待を裏切らない出来であった。次に行けるのはいつのことか...

袋井から浜松へ進出した(現在、本店は磐田)「破天荒・風雅」の黒ラーメン。味玉入り。

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浜松店は東区の旧東海道沿いにあるため、ときどき入店している。メインはつけ麺の店なので、夏はつけ麺にすることが多いが、中太の全粒粉麺を使っているので、ラーメンのほうも歯ごたえがあって美味しく食べられる。味玉の具合がちょうど私好みの味付けで半熟固めなのも好い。「破天荒」ではラーメンのベースが共通、あとは各店のシェフの工夫に任されているとのこと。

磐田市福田にある「地鶏ラーメン・一鳳」のいそ塩ラーメン+味玉。

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茨城の地鶏ラーメン研究会からののれん分け店だが、独自の味を工夫している。特にいそ塩は北海道の昆布だしと宮城の岩のりを使用、トロミ感のあるスープがたまらない。メンマが大きめに切ってあって軟らかいのにも満足。車で30分以上かかるのにもかかわらず、年数回出向いている店はここ一軒ぐらいだ。

静岡県ではないが、隣県・三河の「丸源」肉そばも掲げておこう。

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全国展開して多くの店舗を抱えているので、ご存知の方も多いだろう。私がときどき行くのが浜松住吉店。看板の肉そばのみならず、醤油、醤油とんこつ、旨塩、どれも秀逸である。ただ、店員さんの掛け声が元気過ぎるため、私にとってはやや苦手で、間遠になっている。グレードはどの品も標準以上で、十分に満足できる水準だ。

他にも、私が知らない人気店がいくつもあると思うので、浜松周辺の方は、ぜひご教示いただきたい。自分の健康(?)のためにも「ラーメン道」を楽しみたいと考えている。

2017年12月18日 (月)

浜松の「ラーメン以外」なら...

この三年ほど、月に10回以上の割合でラーメンを食べているが、もちろん外食がすべてラーメンだというわけではない。

浜松には和・洋・中・アジア・ラテンアメリカなどの各種料理店が百花繚乱で、選ぶには事欠かないのだ。

当地を来訪される方の便宜を意識して、事務所近くの店で、私が比較的よく食べる品目を紹介しておこう。

まずは事務所から東へ徒歩15分ほどのところにある、「東勝軒○秀(まるひで)」のつけ麺。

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つけ麺をラーメンの一形態に分類する人がいるかも知れない。日本におけるつけ麺の隆盛は、この店の大師匠である「大勝軒」の故・山岸一雄が、東池袋で「もりそば」の名称で開発したことが契機となったものであり、いまや全国でさまざまなつけ麺の店が味を競っている。この「○秀」は東池袋の大師匠の味を継承しながら、スープをより濃厚にして油膜で冷めないように工夫するなどのイノベーションを果たしており、冬は特に美味しく感じる。

次に、駅から北へ徒歩3分、「山西刀削麺(とうしょうめん)」の麻辣刀削麺。

Sanseitoushoumen

ラーメンとは異なり、断面が不ぞろいで食感のある極太麺が特徴的で、熱々のスープにとても好く合っている。中国人のオーナーシェフさんだとのことで、現地のホンモノを浜松で味わえるのは幸運。

こちらは、駅に隣接するアクトプラザ5階、「サゴー浪漫舘」の天丼。

Sagoromankantendon

宴会料理もランチも浜松地元の食材が中心。この天丼は、野口英世さんを出してお釣りがくるリーゾナブルな値段。ここでは宴会料理も浜松らしい組み合わせのものを提供しており、業界仲間とはたまにご一緒している。8月には開業16周年を口実にした飲み会も開催した。

それから、同じアクトプラザの地下にある「クマール」のアールーサーグ。

Kumarcurry

ほうれん草とじゃがいものカレーで、長く愛好している。昼食でカレーを食べるのは道筋の関係でこの店ぐらい。オーナーのクマールさんはインドのブッダガヤのご出身で、浜松で4か所ほど店舗を経営し、本場の味を客に楽しませてくれる。アクトプラザの店では年一回程度だがディナーを摂ることもあり、そのときはシュリンプ‐ビルヤーニーとサーグ‐マトンを注文するのがおおむね定番となった。

最後に、市内だけで13店舗を展開する「五味八珍」の浜松餃子。

Gomihattingyouza

浜松餃子と言えば、もやしが添えてあるものを思い浮かべる方が多いかも知れないが、もやしは必須ではなく、大切なのは豚肉やキャベツなどに地元の食材を使うことだ。駅ビルのメイワン店などの各店舗では、もちろん浜松餃子を食べられるのだが、ここでは冷凍餃子を家庭向けに販売しているので、私もときどき購入して、家で調理している(画像)。トリセツに書いてある通り、仕上げにゴマ油を垂らすのがミソ。

以上、ラーメン以外で比較的食べる機会が多い(...と言っても、ラーメンに比べると少ないことも事実だが...)品目を紹介してみた。

他に、私はめったに食べに行かないが、浜松には古くから永住する朝鮮半島の人たちや、ブラジルやペルーから移住している労働者も多いので、駅近くや集住地区には韓国料理や南米系料理の店も散見する。多様性も当地の大きな魅力の一つだ。

食文化の発展が、そのまま町の発展に結び付く浜松であってほしい。

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