年鑑を参照しながらの便覧作り
私の趣味の中で、意外と知られていないのが、「世界各国の歴代君主・政権担当者の一覧表」の作成である。
いわゆる歴史書にとってみれば、単なる「付表」の類に過ぎないのだが、私にとっては「時間つぶし」として長年続いているのだ。当初は中学生になったころ。世界主要国の皇帝とか国王とか大統領とかに就任した人たちの歴代表を、一冊のノートにまとめるところから始めているのだから、もう半世紀近くになる。
当時は図書館の事典類を検索しながら地道に作っていたが、現代の世界各国の政権担当者の確認に関しては、高校生になってから便利なツールに巡り合うことができた。それは共同通信社が毎年発刊している「世界年鑑」である。
母校(浜松北高校)の近くにある書店で、18歳のときから毎年取り寄せ続けているので、すでに40年以上。もちろん、これだけではなく、かつては新聞記事を地道に検索しながら補足してまとめていた。最近はインターネットの情報が充実しているので、そちらを参照することが多いが、それでも国ごとの最近の政治的な潮流をたどるのには、この年鑑を参照するのがいちばん簡便に理解しやすい。何と言ってもドライ‐アイを患っている私にとって、PCを離れ紙媒体の工具書を閲覧する時間は、両眼を少し休める機会にもなっている。
便覧の中身もだんだん本格化して、直近のものは2015年1月作成、前近代編が二冊、現代編が四冊の計六冊と、結構な大部になった。前者ではマイナーな王朝の君主もなるべく掲載して充実を期し、後者では世界全体を四分割して(アジア、西アジア・アフリカ、ヨーロッパ、アメリカ・オセアニア)、大国や地域大国に関しては元首や政府首班以外の主要ポスト(外交・財務・国防など)の歴代についても掲げている。
仕事の合間に国際情勢を俯瞰してみるのは、私にとってちょっとした息抜きにもなっている。クッキングとはまた別の意味で、今後も長く続けたい趣味の一つだ。
最新版の完成はおそらく2021年末。でき上がった暁には画像アップする予定。
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